第8話愛の華(雪の華 中島美嘉)

土の中でヒカリ求め

人知れず僕は手を伸ばして

一粒の欠片をくぐりぬけて

やっと目覚めたのは、手の中でした。


夏を感じる前

春の息吹の残り香

私もできるのと

恋をしていた 花は咲く


太陽に恋した花は今

その色鮮やかに

「私も見て」と今も憧れは

憧れのまま流れ

失恋を知ってもなお

人を好きでいたかった

心がそう言った。


虫がいたよ 楽しげでした。

じゃれあうように笑いあってた

見守る私にあの子が言ってた

「一緒に遊ぼう。楽しいんだよ」


風に揺れる私に

「友達もいるんだよ」

黄色く汚れた顔が

私気付いた笑顔の意味


乾いた花に流れていく

命の背景は

雨が降って土に還る

その時に泣いてもいい

守りたいものが一つ

増えてまた一つ増えて

愛を少しだけ知った


そこにいたから好きじゃない

一緒にいた空が好きでした

迷いも涙もトキメキさえも

ココロ穏やかになれて良かった


太陽に恋した花は今

その色鮮やかに

愛するという時間を

その一秒を抱いて


微笑みの先に残った

「そのままでいいんだ」

変わらぬ思いのままで

変わらぬ手をつなごうと


花が愛を知ったなら

ココロだけに描きましょう

フタリはそっとまた朝を迎えるよ

そこにある空のように



~解釈~

花を愛の話にしたくて書いてみました

花は太陽に恋する妖精だと言われています。

なので、今回は「失恋を知る人」と思ってください。

ここでいう虫は「蝶」のようなものです。

キューピッドのような、キッカケのようなものです。


最後に、これを読んで頂いた方に

小さな幸せと

ありがとうと

おめでとうが

届けばと

思っています

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