第6話 僕(槇原敬之 素直)

漢字を読み間違えたら、少し笑ってくれたんだ

僕はわからないフリして、甘い視線から逃げるよ

いつも僕から手を出し、君は君で抱きつき

乾いた掌が、この時だけ子供なんだ。


離れてしまう事を 僕は知りたくないよ

自分は出来る事なら、少し笑って欲しいんだ。


僕は伝える事もへたくそだけど、ごめん

僕は今生きる事すら懺悔してるようで

感謝してる。


普段メガネの僕が、メガネ外すわけは

ちいさな事見逃して、今日を笑いたいだけさ。


いろんな事がいっぱい

抱えきれなくなったよ

ほんとは単純なほど

笑いたい

笑いあいたい

それ、だけです


今度また僕に会ったら、漢字読み違えるはずさ

その時も変わらぬ甘い視線でいいと思う。


僕はね。僕らしいから。いいんだ。

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