No.11

やってしまった。


君が大切にしていた君のお母さんの花瓶、


僕が目を離した隙に、


君の部屋の小魔物が倒して割ってしまった。



僕は、能力の加減なんて


今まで全くしていなかったから、


いつも通り全知全能で直した。



その後だ。



頭が痛くなる音が聞こえて、


視界が眩み、


体は鉛の様に重くなり、


僕は盛大に倒れた。


そう。もう僕の身体は限界だった。


ニンゲンの願いを叶えなかったから


信頼は勿論無い。


それなのに加減もせず能力を酷使した。


今までの僕の罪全てが祟った。



「ねぇ!**起きて……!なんでっ…!」



君の声が聴こえる…


どうか…悲しまないで……

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