半透明少女

 私を色で例えれば何が似合うだろう。

 午前6時のニュース。

 出鱈目じみた占星術。

 痛みを知った前々日。

 きっと私は今日も貴方の背を追ってしまう。

 溜息を吐いて制服に袖を通し、醜い生傷を隠すように胸元のボタンを手早く閉める。

 今だけは透明になりたいと願った。

 何にも染まらぬ透明に。

 

 

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