無題
海を走る電車に普段通り乗り込んだ時、今日でこの路線は廃止になることを思い出す。いつかは賑わった列車内も老人か影法師ばかりで寂れて見えた。人類最盛期に人々の観光は銀河鉄道が主流で、海の青には誰も見向きしない。窓の外で降りだした季節外れの雪の向こうに、凍てつくネプチューンを探した。
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