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空白を数える

空間の空白 こころの空白 時間の空白

色彩の空白 思い出の空白 二人の距離の空白

空白を数えるという行為の その空白

指を折ってはまた開き

開いてはまた指を折る

時計の秒針の音と 部屋に散らばった小さな物語

いくら聞いても埋められず

いくら読んでも満たされず


その日その日の暮らしの中で

空白を数える

空白を広げる


そうして夜の暗がりに安堵するばかり

渇いた喉を潤すことも忘れ

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