ケイナ フェンリル

一水 けんせい

―登場人物と舞台設定―

この作品は 異世界契約 ― ROCKERS ― の外伝です。

異世界契約 ― ROCKERS ― より物語が先行していますので

ご了承願います。 2017/09/23


― 主な登場人物 ―


・ケイナ(7)※変化へんげ時の推定年齢 本編の主人公 『隠遁いんとんの森』で

ケイゴ達に出会う。ケイゴを脅かし森から追い払うつもりだけだったが、何時の間

にか本気でケイゴと戦っていた。

しかし、ケイゴの圧倒する力に押さえ込まれ敗北宣言する。その後、解放され

ケイゴと話をしていくうちに数百年もの間、独りで生きてきた寂しさからか

ケイゴに、このまま森に居て欲しいと懇願するがケイゴは旅を続けなければ

ならない。ならば旅に連れて行って欲しいと頼む『フェンリル』しかし、その姿

では町がパニックになるので変化(へんげ)により人間の子供としてケイゴ達と旅を

する事になった。ケイゴに、つけてもらった名前は『ケイナ』。

真っ白い透き通るような肌と銀髪で瞳が紅い可愛い女の子。


・ケイゴ(19) 用務員、長島と異世界契約を結んで異世界から「ある物」を

持ち帰るトレジャーハンターで物語の主人公。長島から預かった指輪の力で、

異世界では魔法や身体能力が向上している。預かった指輪には、もう1つ大事な

機能が備わっていた。もとの世界に帰るためのキーアイテムだった。性格は

普段温厚ではあるが喧嘩になると徹底してる、傍らから見れば危険だが仲間思いの

ナイスガイ コミュニケーション能力に関しては実社会に出て仕事をしていた

お陰か、一般常識は持ち合わせている。元ヤンキー 中肉中背だがガッシリした

体をしている。


・テレジア(19) ビノール村出身 草木のスペシャリスト 

ビノール村長の孫娘 1つ下に弟がいて村を出て2年経つ。とてもアクティブで

世話焼き、そしてチョロい……が、2年もの間、様々な情報を集めてきた。

トレジャハンターを目指している。中々、パートナーが見つからなかったが

カナルからトヨスティーク行きの乗り合い馬車でケイゴに出会う。以来、ケイゴと

行動を共にする。魔法レベル3の青札だが、テレジア本人には、まだ秘密が

ありそうだ。ケイナとケイゴの共同生活では、お母さん的な存在。

回顧録 『帰郷の章-テレジア回顧録-』ではケイゴの異世界転移の理由等を

用務員 長島から聞く事になる。黙っていたらとても可愛い女性だ。


・ハインツ(35) オリオスグランに住居を構える2児の父 職業はサポーター

宿舎町スガークで、ケイゴ達のサポーターになる。元々、遺跡関係の依頼を受けた

冒険者のサポーターとして活動しているがカインの専属サポーターでもあった。

カインとは親友で、本人も若い時考古学を学んでいた。中肉中背の色黒

ケイゴ達のオリオスグランでの生活の手助けもしている。


・カイン(35)

タウマス遺跡の再調査で宿があるアインティークに戻る途中、魔獣に襲われていた

ところをケイゴ達に助けてもらう、以来の付き合い。カインは考古学者で遺跡の

再調査以外は首都オリオスグランで報告書や書類、自分の研究で忙しい毎日を

送っている。タウマス遺跡の再調査で探索依頼をケイゴ達に頼むが冒険者登録を

していないケイゴ達に保証人になるので登録してくれと頼む。遺跡には身分登録が

必要だったのでケイゴとテレジアはこれを機に冒険者登録をした。カインの思考は

ハインツと同じで未開の発見や謎を説く事が最優先思考。金は二の次だった。

眼鏡をかけ痩せている


・用務員 長島(70)※推定年齢

ケイゴが卒業し、ケイゴの妹が通う中学校の用務員

金に困っていたケイゴに『異世界』行きの依頼をした人物でその多くが謎。

※『帰郷の章-テレジア回顧録-』参照


― 主な都市や村 ―


■首都 オリオスグラン

政治家、軍、貴族の都市。近年、セーブストーンの発見により学者や開発者が

調査、実験等を繰り返し成果をあげている。国も補助金を出すなど、まさに国家

体制でセーブストーン開発にあたっている。

産業という産業は無いが、国中からの貿易を介して揃わない物は無い。


■水産都市 カナル

主に水産業で「フラッシュ」を利用した「烏賊漁」の水揚げと

「真珠」の取り引きがメイン。

他、海岸沿いの岩盤を利用した「石切り」4頭の馬を連結させ馬車を引き

首都やトヨスティークへ配達する。

津波の被害から身を守る為、家屋の下には数メートルの石が詰まれ

人工的に高台になった町の景観。

階段を下りて港から町の中心に敷かれてる水路の運搬利用している。


■鉱山都市 トヨスティーク

近郊にある、ライザー鉱山で近年採れ始めた「蓄積アイテム」採掘メイン

石切り場もありカナルの白い石とライザー鉱山で取れた黒っぽい石を交互に

敷き詰めたメイン通りは中々のもの。

貿易も盛んで情報量量も桁違い。一時期主人公が拠点とする町。


■山道の村 コビ

植物採集と麦の収穫がメイン産業。マイルほど活気も無く多くの男達が出稼ぎに

出ている。ここも基本的には自給自足。裏の、溜め池で獲れるドジョウも収入源。

ドジョウを加熱し乾燥させ粉末にして売る。解毒効果を得られる。生の場合は数日、

専用の生簀で泥吐きさせてからセーブストーン「アイス」で冷やしながら町に

持って行く。常駐冒険者も存在し、数名がログハウスで集団生活


■山岳の村 マイル

畜産、農林業がメインだが基本は自給自足

最大の収入源が紙の生成と炭の生産。一週間に一度、村人の何人かが

トヨスティークかカナルに行き村人達に頼まれた物を買い出しに行く。村には

買い物の護衛として「常駐冒険者」が数名いる。過疎な土地の村への常駐は新人

冒険者の役回り。以前は、アインティークまで警護依頼をパーティーで契約して

いたが、近年はトヨスティークへ持ち込むようになったのでパーティーでの契約は

解除した。常駐冒険者は、警護1名、連絡1名、休暇1名のローテーション。


■ゴムの村 ビノール

オリニビス公国、全てのゴム製品の材料がビノールから出荷されている。

大量生産の受注はリオグランで行う。簡単なものは村で作り直接交渉

している。トンプウドウの付近まで行くと薬草もあるので他の村に比べると

裕福だ。常駐冒険者は存在せず、契約冒険者を2組、計14名。1パーティーで

ゴムの樹脂・薬草採集の護衛任務にあたり、残りの1パーティーで山賊からの

護衛任務。寂れたリオグランの住人の何人かは山賊になっている。


■ツキジナーク

カナルの町が出来るまでは、ここツキジナークが魚介類の最大水揚げ

都市だった。現在でも漁には出ているがカナルの半分程度。


■廃都市 リオグラン

首都オリオスグランに次ぐ古都市。立地の悪さからか人口の減少が目立つ。

かなりの住人がトヨスティークに移り住んでしまった。

景気が良かった時代を忘れられず、山賊に落ちてしまった人も少なくない。

空いてる土地を生かしてゴム工場を建設。大半の住人が工場勤務。


■貿易都市 エフゲニス

ビノール、リオグラン、コビの住民が主に利用している。貿易都市、または

中間都市とも呼ばれる。


■鍛治都市 アインティーク

武具の専門店が数多く集まる都市。この国で唯一の魔法軽減防具「シールドコート」

取扱店がある。


■宿舎町 スガーク

スガークとツキジナークの街道沿いでも、夜に魔獣が出るので危険を回避するのに

宿泊利用者が多い。オリオスグランと近い事もあり物資の流通は行き届いている。


■街道の村 サンルーク

ガラス細工がメイン産業。

宿舎町 スガークの東南東にある火山の麓で採れる

黒曜石を採集し、アインティークで売る。サンルークで扱える者は誰もいないため

アインティークで売り、その金で吹きガラスに使う材料(壊れたガラス製品)を購入

して村に持ち帰り、皿やコップといった生活必需品を生産している。生産した

ほとんどが、アインティークに卸している。アインティークへの距離が近いのと

魔獣が滅多に出現しないが黒曜石採集の警護依頼を、村と冒険者が契約している

ため8名のパーティーで遂行している。黒曜石採集で4名、サンルークから

アインティークへの護衛が2名、1名が連絡役でサンルークに待機。1名は

ローテーションで休暇。


◇ライザー鉱山

「蓄積アイテム」セーブストーンが採れる鉱山。トヨスティークがすぐ側にある。

現場稼働時間は必ず軍が二人以上見回りをしている。セーブストーンが採れる場所

以外に鉄鉱石等も採れるため手薄になった鉄鉱関連は、出稼ぎ労働者を回している。


◇ヘッジ炭鉱

古くからある炭鉱。最寄の町はアインティーク。炭鉱労働者はサンルークの村に

宿舎を借り集団で生活している。村からも数名がヘッジ炭鉱に勤めているが、

ほとんどが出稼ぎ労働者。


◎聖域 イセ

大陸の中心に位置する国で魔力に優れた民族。この国を大陸では『聖域 イセ』と

呼ぶ。その力は計り知れず、数十名いれば一国を落とせるという。最低、青札(Lv3)

以上の民しかいない。

元来、争い事が嫌いで大陸全土に不可侵条約を結ばせる。小さい、いざこざは

あるものの数百年に渡り秩序が保たれている。

他国の内政・内乱には干渉しない。

入国を許されるものは、青札(Lv3)の上 紫札(Lv4)以上の者と各国のトップだけ。

不可侵条約を結んだ際、各国のトップには指輪を渡される。トップの証とし、

イセに入国する際には着用が義務付けられている。着用されてなければ

入国は出来ない。

イセの領地内で他国同士の者が鉢合わせになっても会話を一切出来ない結界が

張られている。また、正規の道順で入国しないと結界が発動し手酷い目にあう。


大陸全土の、割り札スキル札はここで造られている。

スキル札の製造過程で色んな形態を取得できるスキル札も造れるが

生活するにあたって必要最低限のパターンしか造ってこなかった。


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『異世界』で魔獣を倒すと『魔石』をドロップする。ドロップした『魔石』を

冒険者組合が換金してくれる。Bランク魔獣を2匹も倒せば、その日の生活が出来る


― 魔石換金表 ―

Aランク=金貨15枚 紫色の魔石ドロップ

Bランク=金貨 1枚 青色の魔石ドロップ

Cランク=銀貨 5枚 緑色の魔石ドロップ


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