第16話 光の記憶
闇の中にはわりと真実がある。
常識はわりと偏見で病んでいる。
ある夏休み、太陽の下、幼い僕は麦藁帽子をかぶり、
網とかごを持ってめだかをとるために近所の山に行った。
その記憶のなかの太陽の光、水面に反射する光、
それは僕の希望のひとつ。
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