第930話

「まず、見つかった凶器のナイフに付着していた指紋は、あなたのモノだったの!!」

 石動リオが説明した。


「う……、それはオレが失神している時、真犯人がオレに罪をなすりつけたモノだろ!」


「フフン、真犯人ねぇ……」

 毒島は思わせぶりに笑ってオレを見つめた。


「ガスマスクの男だって言うンだろ!!」


「ええ…、そうですよ!!」


「しかし他の容疑者は松本ジュリアと橘 龍聖だけだ!!」


「ジュリアさんは、これと言った動機もないし……、龍聖君に至っては滅多刺しにされて昏睡状態なのよ!!」


「うゥ…、しかし……」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る