第919話

「キャ~~!」

 今度は女性の悲鳴だ。


「何だ! いったい何が起きてるンだ!!」

 アンジェラの声ではない。

 だが、オレは既に走っていた。

 誰だ。ジュリアの悲鳴か。


 廊下を曲がった途端、女性が倒れこんできた。


「うッわ~!!」

 咄嗟にオレはその女性を受け止めた。義母だ。


「だ、大丈夫ですか?」

 オレは抱きかかえた。


「ぐゥ、ク、クモ……!!」

 そう言うと苦しげに血を吐き絶命した。


「オ、義母オバ様~ー❗❗」





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