第673話

「フェイク………!?」

 ボクはマックを見た。


「何ですか? 模擬弾、撃ち込んで仮死状態とか~!? あり得ねぇ~~!!」

 勇者が肩を竦めた。


「そ、そんな…? スパイ映画じゃあるまいし……」


「いや……、あり得るだろうな」

 いつになくマックもシリアスだ。

「大門を撃った武装警官が赤い蜘蛛のメンバーで、初めっから出来レースだったら……」

「え? そんな……」

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