第654話 再現ドラマ6

 吹き飛んだ入り口に人影があった。

 エイジたちからは逆光で顔が全く解らない。

 長髪のシルエットだけが眼に映った。

 手には警棒のようなモノを持っていた。


「て、テメェ~! 忌部志門か~❗❗」

 エイジとモヒカンはポケットからナイフを取り出した。

「う、ぐぅ……」

 ドアの下敷きになった鼻ピアスが苦し気に呻いた。


《悪しき魂ども! 我が名をとなえよ!!》

「何~~!?」


 



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