第607話

 麗美は蹴るようにグッズを押し退けていった。

「ちょっ、そんな雑に扱わないでェ……」

 勇者は慌てて片付けていた。


「るっせ~な! 座るトコもねぇ~だろ!」

 手当たり次第、ゴミのようにポイポイ投げ捨てていった。

「あ~! 投げないで下さいよ~!」

 慇懃いんぎん無礼な麗美の行いに勇者も形無しだ。

 

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