第525話 チョークスリーパー

「黙れ~~!!」

 アリスが火を吹くようなパンチを放った。


 しかし当たらない。

 殴った拳が擦り抜けていった。

「うぅ!」

 思わずアリスは唸った。

 だが次の瞬間、ビーナスは視界から消え、アリスの背後に回った。


「あ!」

 バックから抱きしめるように細い首に腕を巻き付けた。


「チョークスリーパーだァ~~ー❗❗」 


 そう、首絞めだ。

 もっとも単純な絞め技の一種だ。

「ぐゥ…😣💦💦💦」

 アリスの細い首にガッチリと決まっていた。

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