第360話 マジか。宇宙が吹っ飛ぶって

 赤く輝いたアリスの瞳がまばたきすると通常の色彩に戻った。

 どうやら最悪の事態はまぬがれたようだ。


 アリスは、ゆっくりと拳と拳を近付けていった。


「ふ~……」

 真神も安堵したのか、大きく息をついた。


 黒い球体も段々と、小さく薄くなっていった。


「マジか。宇宙が吹っ飛ぶって……」

 僕は真神に尋ねた。


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