第199話 廃工場

 ボクは、車で二丁目のスクラップ工場までアリスを連れていった。

 車は全自動運転で、行き先さえ伝えれば勝手に到着してくれた。


 スクラップ工場というだけあって、廃品が山のように積み上げられてあった。


 夕方になっていたが、まだ日の入りまでは時間がありそうだ。

 夏の陽射しが容赦なく降り注いでいた。


 なのに工場には人の気配がない。やはり廃工場なのか。


「ン…、何だよ。これじゃ、博士の居所を聞く人もいねぇジャン」

 辺りを見回しても人影が見えない。



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