第107話 パスポートを忘れたの

 その時、玄関のインターフォンが鳴り響いた。

「え……😲💦💦💦」こんな時、誰だ……

 コンコンとドアを激しくノックし、女性の声がした。


『ショー❗❗ 居るンでしょ… お母さんよ❗❗ 開けてェ~……❗❗❗』

「な…❗❗」母親の声だ。

「何で、お母さんが……」

 尚もドンドンと玄関のドアが叩かれた。


「どうする? ショーのお母さんだろ」

 ロックは楽しそうにボクに振ってきた。


「ああ、わかったよ……」

 仕方なくボク一人、部屋を出た。


「な、何だよ…… お母さん。どうしたの」

 階段の途中で怒鳴った。何で、戻ってきたのか。


 玄関の外で母親が叫んだ。

『ゴメン、開けて、パスポート忘れちゃって~……』


「パスポート……?」

 ったく、何、やってンだよ……

 玄関の鍵を開けると、直ぐさま母親が入ってきた。




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