第14話 【創作論】日にちの話
いや、今『蒼き鋼のアルペジオ』を読み返していてふと思ったんですけどね、――それより先に俺の作品読んでくれよって意見は重々承知してますが、それはさておき――SFとかファンタジーで「何年前の今日」とか当たり前のように使うじゃないですか?
でもね、5年10年の話ならともかく、江戸時代とか、ギリシャ・ローマ時代とか、記録として何年何月何日って残ってたとしても、太陽暦か太陰暦か、とか太陽暦にしてもうるう年の扱いとか、ホントにその日で間違いないの? と気になって気になって木に生ってしまったのです
江戸時代の話なら、そもそも太陰暦だから今とひと月くらいずれてますよね
太陽暦にしても、うるう年の1日をいつ、どのタイミングで挟む? とか、ね
もしかしたら何百年も前の同じある日が、エジプトでは大晦日でローマでは元旦だったりするかもしれない、採用している暦によっては
とりあえず、ファンタジーならそのへんはニュアンスで〜ってふわっとかわしちゃえばいいんでしょうけれど、タイムトラベルものでハードSFなら、絶対値みたいに今から何千何百何十何日前とかちゃんとカウントしなくちゃだよな、って思うわけです
でも、そこまで言い出すと、時間のカウントはどれだけ正確なの? っていうかうるう秒的にずれていった時間はどれだけ影響してるのか? とか、あとこれは昔から気になってたんだけれど、タイムトラベルするとして、座標の問題はどうなるの? 絶対的な中心のない宇宙空間にある地球上のとある特定の地点に現れるためにはどうやってその場所を指定すればいいの? とか、その現れた場所にあった空気はどこへ行く? もしも座標を間違って地面の中に現れちゃったらそこにあった土とか岩石は!? とか気になって、タイムトラベルものはファンタジーとしてしか読めなくなっちゃたんですよね、っていうかそのへんが気になるようになってからSFに対して斜に構えるようになった気がするのは個人的な話
オチとか結論は特にありません、っていうかたぶん答は出ない話
どこかに納得いく考察があったら教えてください、みたいな
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