解決

 下級の文化では、現状と他人を全面肯定し、自分自身を全否定することで問題が解決する。

 上級の文化では、他人と現実が自分に妥協して解決となる。


 最初は周りを懐疑していた青年が、結局周りを一歩も改心させることなく、いつしか内面劇になって、最後に自分自身がすべて間違っていたと懺悔する構成の物語。

 こうした作品に描かれる問題意識とは何だったのだろうか?

 こんな筋書きは現状肯定のプロパガンダであり、こうした物語を提供する作者は現状への問題意識が決定的に欠けている。

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