やはり花火の日には何かある
数年前、
例の海岸で男友達たちと
みんなでわいわい花火をしていた時の事。
するとランニングシャツ姿の
おじちゃんがむむ達の輪の中に
近づいて来て
「1本いいですか?」
ってタバコみたいなノリで
花火をねだって来た。
「ど…どうぞ…」
って突然の事に
少し怯えながら手渡すむむ達。
するとそのおじさんは
はじめの頃は
「綺麗よね~…綺麗よね~…」
って花火を楽しんでたんだケド、
花火の火が消えた途端、
全速力で波打ち際へと走りだし
これまたご迷惑なくらいの大声で
「なんでZARDは死んじゃったんだよ~!!」
って叫びだした。
その間、もちろんむむ達はポカーン…
…で、ひとしきり叫び終えて
スッキリしたおじさんは
ケロッとした表情で
またむむ達の元に来て言いました。
「もう1本いいですか?」
…って誰がやるかっっ
怖すぎるわっっ!!
みんなで見て見ぬフリをしていたら
いつの間にか
おじさんはいなくなっていました。
くわばら、くわばら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます