第77話 死にたいよ

 別の市で出勤している彼女からメールが入った。

『ヒマだった』

 僕のバイトしているホテルではデリ嬢が忙しそうだった。

「こっちはデリ忙しそうだったよ」

『羨ましい、そっちに出れば良かった』

 彼女にとっては死活問題…本数が少なければ時間だけ浪費するだけ…。


 僕は…僕の気持ちは複雑だ。

 自分では抱けない彼女が他の誰かに金で買われる。

 彼女は…。


 その後で『死にたいけど…死ねない』

 そんなメールが届いた。


「僕も死にたい」

 それだけ送った。

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