第74話 夢現

 ホテルでバイトを殺す、その夜は3人殺した。

 次のバイトでは殺されるかもしれない…。

 そういえば…死体はどうしたんだっけ?


 真夜中にそんなことを考えていた。

 きっと夢を見たのだ。

 そしてそれが夢だと気付かずに目を覚ましても、夢の続きを現実として考えていた。

 在り得ないことを現実として認識し怯えていたわけだ。


 少し壊れてきている。

 自分でそれが解る。


 不規則な時間での生活…金銭面での不安…壊れる要因はいくらでもある。

 ただ…壊れていると自覚することが一番怖い。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る