第69話 死に部屋

「桜雪さん知ってました?201号室の話」

「何の話ですか?」

「ほらっ前に、桜雪さん201好きじゃないって言ってたでしょ」

「あぁ…あまりいい感じはしないですね」

「人が死んでたんですって、あの部屋」

「あぁ…そういうこともあるでしょうね…こういう場所は」


知ってたよ…その部屋だとは知らなかったが…その話は知っていた。


「なんか、デリヘル呼んで、そのあと病死したんですって」

「そうなんですか…」


知ってたさ…そのデリヘル嬢が彼女なんだよ…その話は聞いていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る