第30話 嫌われて…憎まれて

 この女、最悪。

 金だけ、気を持たせてヤラせない。

 性格悪い。


 掲示板に書かれている。彼女のことが…。


 結局、貢いでも恋人にならない。

 連絡先すら教えてくれない。


 そんなとこだろう。

 当たり前だ。

 金で呼んでるんだから、当然だ。


 個人的に逢ってたわけでもないんだから、何を勘違いしてるんだろう。

 勝手に愛されて…嫌われて…憎まれて…。


「慣れてるけどね」

 それが風俗嬢という商売なんだ。


 僕は恨んでも、憎んでもいない。

 まだ…気づいてないだけなのかな?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る