旅の朝

明け方に降っていた雨は

空気を綺麗にしていなくなった


駅までの道は涼やか

人の波は穏やか

そして

私の胸は高鳴っている


期待と 緊張と

たくさんの好奇心を持て余して

どうしようもなく

私は心臓をなだめることを諦めた


ああ、蒸気機関車に乗れるらしい


雨上がりの秋の空は

私の眼には特別青く見えたのだった

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