自己否定

今も左手の手首から赤い血が流れている


始まりなんて忘れた

ただ無性に切りたくなる瞬間があるだけ


「俺との時間を否定されたみたいで悲しい」


あなたはそう言ったね

否定するつもりなんてないよ

それでも切りたくてたまらなくなるの


あたしなんかいらない

あたしなんか必要じゃない

あたしがいなければ幸せだ

あたしの存在が邪魔だ

あたしなんかいなくなればいい


そんなふうに感じてしまうから

そんなふうにしか思えないから


ごめんね

ごめんね

やっぱりあたしなんかいらないね


そう思いながら今日も手首に傷を作る


あぁ、それでもあなたはあたしが好きですか?

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