第5話
ス「そう言うあんたはどうなのよ!?」
ア「さっきも言ったとおり順調だぽん!」
ス「じゃあ見せなさいよ」
ア「い、いいぽん。見せるぽん。来なさいぽん」
吹雪吹き荒れる雪山。
洋館がぽつんとある。
ア「あっしの舞台はこの洋館だぽん!」
洋館中の部屋。薄暗い。
8人の男の影があるようだ。
ア「バッチリ決めるからそこで見てるぽん」
ス「はいはい」
ストロベリー、部屋の隅へ。
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アボガド、8人の男の影がある部屋の中心へ。
ア「ようこそ。我が洋館へ」
ス(心の声)「語尾“ぽん”はさすがに封印するのね」
男達「ざわざわ・・・ここはどこだ?・・・なぜこんな所に連れてこられた・・・?」
ア「あなた達は選ばれし8人だぽん。」
ス「“ぽん”キャラは止めないのね(汗」
ア「今から“狂絶ゲーム”をやってもらうぽん。勝者1名のみが、この洋館から出ることができるぽん」
男達「ざわざわ・・・」
モブ1「ククク・・・面白そうじゃねーか。やってやるよ。狂絶ゲームとやらをよぉ!!」
ス「!?」
アボガド、ニヤリと笑う。
ア「皆様にやって頂くゲームの名は・・・“首吊り七並べ”・・・だぽん」
モブ2「ククク・・・面白そうじゃねーか。やってやるよ。“首吊り七並べ”とやらをよぉ!!」
ス「!?」
ア「ル、ルールを説明するからよく聞くぽん。このゲームは別名“裏切りの微笑”と呼ばれてて・・・」
モブ3「ククク・・・面白そうじゃねーか。やってやるよ。“裏切りの微笑”とやらをよぉ!!」
ス「!?」
ア「ル、ルールを説明するからよく聞くぽん。このゲームは別名“裏切りの微笑”と呼ばれてて。他人を容赦なく裏切れる人間が勝つぽん」
モブ4「ククク・・・俺にうってつけのゲームじゃねーか!詐欺にゆすりにインサイダー。人を騙し続けて30年のこの俺様によぉ!!」
モブ5「ククク・・・俺にうってつけのゲームじゃねーか!オレオレ詐欺にいかさま麻雀。人を騙し続けて25年のこの俺様によぉ!!」
モブ6「ククク・・・俺にうってつけのゲームじゃねーか!仕手株にゴト行為。人を騙し続けて35年のこの俺様によぉ!!」
モブ7「ククク・・・俺に(以下略)」
ア「・・・」
ス「・・・」
ア「ま、まず最初に言っておくことがあるぽん。ゲームの敗者は“消えてもらう”ぽん。この世から存在が消滅する・・・ぽん」
「ざわざわ」「ざわざわ」
モブ1「ククク・・・“消えてもらう”だと?どんな魔法を使うつもりだい?お嬢ちゃんよぉ!」
モブ1、馴れ馴れしくアボガドの肩に手を置く。
バシュン!
モブ1消滅。
ア「こんなふうに“消えてもらう”・・・ぽん」
「ざわざわ」「ざわざわ」
モブ2「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」
モブ2、あわてて部屋を出ようとする。
バシュン!
モブ2消滅。
ア「逃げる人間も“消えてもらう”・・・ぽん」
「ざわざわ・・・」
モブ3「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」
部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)
モブ4「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」
部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)
モブ5「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」
部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)
モブ6「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」
部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)
モブ7「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」
部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)
モブ8「ヒ、ヒィ!こんなゲームやってられるかぁ!!」
部屋を出ようとする。バシュン!(消滅)
男たち、全員消滅。
ア「・・・」
ストロベリー、あきれた感じのジト目。
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