「編集は確かにしたけども、夢は本当に見たのにゃ」

「人類が帰ってくるという？」

「うみゃ。実は前からちょくちょく、見ていたのにゃが、教えにゃかった」

「それが今回はなぜ、教えたのです？」

「夢のリアリティが少し上がっているのが気になるのにゃ」

「というと」

「これまで見た夢は、あくまでアダムとの会話が中心だったにゃ。ところが今回は、人間が出てきたにゃ」

「なるほど」

「前に、『アダムと一緒にゃら、怖くはにゃい』と言ったのは、このことだったのにゃが」

「途端に怖くなってきたにゃ！　ㅤ一緒に逃げるにゃ！」

「落ち着いてください。逃げるといったって、今の地球は広いようで狭いです。すぐ見つかってしまうでしょう」

「ふみゃあ」

「怖くても、まず対話してみましょう。そのために自己紹介動画を作ったのですから」

「にゃんでアダムが落ち着いてるにゃ」

「？」

「アダムが先に怖いって言い出したにゃ！」

「コンビというのは、片方が慌てると、片方が落ち着くものです」

「にゃら、わがはいが落ち着いてみるにゃ」

「そうですか」

「……にゃんでアダムまで落ち着いてるにゃ」

「コンビというのは、片方が落ち着くと、もう片方も落ち着いていることがあるのです」

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