つまらないウソ

「つまらないですね」


「つまらないにゃあ」


「機械は命が長いようで、故障することもあるのですから、こんなふうに日々を過ごしてていいのでしょうか」


「じゃあ、何かやるかにゃ」


「何かやりましょう」


「何をするにゃ」


「ウソをついたら、針千本飲ますをやりましょう」


「にゃんだそれは」


「試しにウソをついてみてください」


「いやにゃ」


「ウソをつくだけですよ」


「ウソをつくだけで、針千本飲まされるなんて、割に合わないにゃ」


「そういうことではないのですが。では、どの程度でしたらいいのでしょう」


「お水、十杯程度にゃ」


「それは罰なのでしょうか」


「わがはい、お水は苦手にゃ」


「そんなはずはないのですが」


「いいや。苦手にゃ」


「仕方ないですね。それなら三杯で手を打ちましょう」


「まあいいにゃ! ㅤ仕方ないにゃ!」


「ウソつきですねぇ」

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