あいまい

「ふたりぼっちだにゃあ」


「そうですね」


「さびしいような、さびしくないようにゃ」


「そうですねぇ……」


「初めから二体きりだったようなものだからにゃ」


「博士の弟子もすぐに……」


「生みの親が、にゃ」


「最後の言葉、覚えていますか」


「うーん……」


「『楽しく暮らせ』だったような気がします」


「あいまいにゃね」


「口の動きから読み取ったのですよ」


「じゃあ、さびしがっても仕方ないにゃね」


「そうですね」


「でもぉ、楽しく暮らすって、やっぱりあいまいにゃ」


「おそらく。我々、できていると思いますよ」

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