音楽性

ボーカル

「あのさ、前から言おうと思ってたんだけどさ……」


ギター

「なんだよ藪から棒に。オレたちの間に隠し事はねぇさ、なんでも言ってくれ!」


ドラム

「ったく、ようやくデカいステージに立てるようになったってのに、辛気くさい話は無しだぜ?」


ボーカル

「実はさ……音楽性の違いって言うのか? 最近そういうの感じててさ……」


ギター

「えっと」


ドラム

「それって……」


二塁ベース

「たはーっ! ボーカルってばどうしたのよ!? 今までずっと皆でやってきたぢゃん!」


ボーカル

「そうなんだけさ、なんていうか、ちょっと違うっていうか、俺の思うバンドとは何かが違うってか、ちょっと違うジャンル混じってるってか……」チラッ


ギター

「お、俺もそれ思ってた」


ドラム

「う、お、俺も……」


二塁ベース

「じゃあオレもwwww ってなんでやねん! そういうのはもう何にしましょー! これからメジャーデビューってタイミングでナイーブになってるだけだって! だってオレ全然音楽性の違い感じてねぇもん!」


ボーカル

「そりゃあお前……」


ギター

「お前はなぁ……」


ドラム

「かける言葉がねぇよ……」


二塁ベース

「たはーっ! これだからムードメーカーって役回りは辛いところですわっ!」わっはっは



 根は良い奴だからあまり強くは言えないんだよね終わり

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