心霊写真
男
「山奥の心霊スポットで試しにと撮った写真、まさかこんな奇妙な人影が映っているなんて恐ろしい……」
男
「うう、俺の背後に覆い被さるように人影が……。あの日からなんだか寒気もするし、これはヤバいかもしれない。有名な霊能者の人に霊視してもらうしかないぞ!!」
霊能者
「分かりました。早速その写真を見てみましょう……」
男
「これなんです……」写真スッ
霊能者
「ほうほう……むむむ! なんと!」
男
「ど、どうでしょうか!?」
霊能者
「確かにこれは霊です。江戸時代にここで惨殺された落ち武者の霊……どうやら人の気配に誘われてやってきたようですね」
男
「落ち武者の霊だって!?」ガクガクブルブル
霊能者
「はい、落ち武者です。殺されて生者を憎悪していたけど、まぁ時間も経ってるし流石に今年で2017年になってそろそろもういいんじゃないって感じで怒りもすっかり収まったところに偶然人がやってきて、けどまぁ折角現世彷徨ってるんだしこの人もここまで来てくれたんだからちょっとくらい写ってあげてもいいかなって感じで写真に入り込んだ霊ですね……」
男
「めっちゃいい人ですやん……」
霊能者
「しかも夜の山奥で都会に比べて気温が低いのに薄着の貴方を心配して、風邪をひかないようにと自分のカーディガンを着せようとしてくれていますね」
男
「なんでこの人、カーディガン持ってるん……」
カーディガンは暖かいよ終わり
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