パラドックス

博士

「助手くん。君は『お姉ちゃんロボのパラドックス』を知っているかね?」


助手

「い、いえ。初めて聞きました。どういう話なのでしょうか??」


博士

「我々は完全な『お姉ちゃんロボ』を作る為、日夜心血を注いで研究開発に勤しんでいる。そして我々が『お姉ちゃんロボ』を作り出した瞬間が、彼女にとっての誕生日となる」


助手

「は、はぁ……当然かと」


博士

「それはつまり、今生み出された『お姉ちゃんロボ』は私たちの年下であり、真の意味でお姉ちゃんでは無いということなのだよ。私が究極の『お姉ちゃんロボ』を発明すると決意した瞬間! その願いは叶わないことが決まっているのだ!!」


粉々になった大量のお姉ちゃんロボ

『……………』


博士

「こんなもの! こんなもの本物の『お姉ちゃん』ではない! こんな偽物が『お姉ちゃん』であってたまるか!」機材ガシャーン!!


博士

「うう、私は、私はどうすればいいのだ。答えてくれ、答えてくれお姉ちゃん……」


粉々になった大量のお姉ちゃんロボ

『…………』


助手

(この人、前に『お母さんロボ』作ってたときも同じことやってたなぁ……)



 僕は断然妹派ですけどね終わり

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