個人的にあったこと

にぃつな

第1話「現実」:職場にて

 某ネット業界の職場についての話。

 ばれるとクビになるかもしれないので会社名と場所は伏せます。


 勤務先は工場でAからEまで各工程で異なる作業をしています。その工場では入った、感じた人にしかわからないのですが、「でる」らしい。


 正直な話、わたし自身も何度か見かけることがありましたが、実際に触れられたり声を掛けられるといったケースや、辞めてしまった後輩たちも何度か見かけたり遭遇したといった話があるほどです。


 その工場はG県にあり、山の中にあります。


 工場のなかでも最も頻繁に起きているのはCとE、Aです。


 順番にするとCがヤバく、Aが最も少ないといったものです。


 Cは主に生活食品や趣味道具などを保管する場所で、工場のなかでも広さは断トツ狭いほうです。また、窓も少なく埃っぽく、夏になると蒸し風呂状態となるほど換気が悪い場所です。


 そのCの場所なんですが、もっとも目撃されているのは女性らしいです。私自身はある区画だけ女性の笑い声が聞こえたことがありますが、辞めてしまった後輩は実際に見て、体調不良を起こしたという話を聞きました。


 その女性は赤色だったらしく、とても怖かったと印象を持っていたそうです。


 わたし自身は見たことはないのですが、黒色や白色だったら見たことはあるのですが、はっきりと見たことは女性以外なら何度かありました。


 まず、このCの現場で、見かけたものは以下の通りです。

・声を掛けられ、後ろを振り向くと誰もいない(壁で周囲にはなにもない)

・子供が横を通り過ぎる

・脚だけが通路を歩いていった

・黒いモヤが天井をすべるかのように進んでいく

・黒いモヤが棚から棚へとすり抜けた


 と、わたし自身で体験したものです。

 実際になにかあったほどまではないですが、この場所へ出向くたびに鳥肌が立ちます。不思議です。


 次にEですが、こちらはCと同じ工程で行われており、空気設備はCよりも快適で夏でも冬でも熱くも寒くもないですが、Eは少し変わったものが見かけることがありました。


・角を曲がる直前に人がいるのを見つけ、あわてて立ち止った際(荷物両手ふさがり中)に、ぶつかると思って「すみません」と一言謝ったのですが、無視され、もう一度のぞいたときには誰もいなかったです。


 その先は壁で人が行き来できるスペースもなく、だからと言って上から移動するにも不安定な棚があるだけで登るにしても危ない。


 といった現象に出くわしました。


 最後に、Aですがここでは入荷・出荷工程が行われている区画ですが、作業中に冷たい手のようなものに触られたことが一回だけありました。


 その手はまるで子供のような小さな手でした。姿は見えなかったです。


 このように不可解な出来事が起きる職場ですが、わたし自身、向いている仕事なので辞める理由はないのですが、もしこのような似た経験がある方がいらっしゃいましたら、教えてください。


以上です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る