ジョーカーズ・スクール

とろ

第1話 始まり

おい、しっかりしろ!目を覚ませ!


お願い目を覚まして!


誰かが俺を呼んでいる。それに応えたいが目を覚ますことができない。

俺は暗闇の中をずっとさまよっていた。


今俺はどこにいる。何をしている。そんな中しばらくしてこの世界で目を覚ました。


そこはいつも見慣れた寮の中。体が重い。


「お、やっと目を覚ましたか? なんだ、そのやれやれだな、お前と一緒に住んでると暑苦しいぜみたいな視線わよぉ〜」


「まさと、何一人で被害妄想膨らませてるんだよ。ほら学食食いに行くぞ」


俺たちの学校はカードアカデミアと通称で呼ばれている。

カードゲームジョーカーズバトルの実力が普通の学校で言う学力みたいなものだ。

カードアカデミアは成績のいい人順にSS.S.A.B.C.D.E.Fと分けられている。

因みに俺の成績は入試試験でギリギリ合格した身分であり、Fだ。

だけどカードゲームの実力はSSクラスにも匹敵するんだぞ。

…冗談だけど。


「ごめんなさーい。そこどいてくださーい!」


「うご…」


横から突撃してきた女子生徒とぶつかり、尻もちをつく。


「痛ってーなぁ…危ないだろ急にぶつかってきたら」


「あ、あなたは、あきらくん!?」


「ああ、そうだけど、何?」


「私りかと言います。当然ですけど私と付き合ってください!」


「…はぁ!?」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る