09.20

私は初めて人を何年も想い続けた。


その人は'真っ赤なスニーカー'を履いている。


制服には目立ちすぎのスニーカー。


彼を探すには丁度いい目印。


だけど、それは最初だけ。


今では彼を見かけたらすぐに分かってしまう。


何でだろうね。


きっと、恋をしているからなのかもしれない。


最初は彼の背中にキュンとした。笑


ただ、理想の背中。


そう思い続けていたけど、実は違ったみたい。


気づけば彼の全部を好きになっていた。


名前も知らないのに。


多分、いや、絶対に周りからしたらそんなの違う、恋じゃない


なんて言われると思う。


だけど、私にはそれが恋なの。


彼の背中だけでなく、


今ではあの真っ赤なスニーカーにまで恋をしている。


せめて夢の中だけでもいいから、「大好き」を真っ赤なスニーカーさんに送りたいです。

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