第15話 ふわふわ

私のお友達よ 「ふわふわ」ちゃん


彼女は いつも友達と一緒


不安になると友達を抱きしめる ギュッと


赤色のズボン 体の毛は白色だったのに

知らないうちに 色が変わり 

ちょっとグレーになった友達


「お風呂に入れましょう」..

彼女は友達をお風呂には入れずに

抱きしめ キスをし 夜も横に並べるの


幼稚園にも一緒だと

お友達は迷子になるでしょう? 

彼女は嫌々 ふわふわを椅子に座らせて

園のバスを待っていた

友達はいないのに まるで抱きしめるように

手を組んで.. キスするように口を動かしていた


貴女がふわふわを抱きしめるように

ママがね 貴女を抱きしめると

貴女はママに抱きついた


バスの中で泣かないで でも不安そうに


帰りのバスから降りたら

「ふわふわ」はどこ?

ああ、椅子に座って待っていた


知らないうちに 友達は引っ越しをしたね

貴女が大きくなって ふわふわじゃない友達が出来たから


だから ふわふわは引っ越しをして

貴女の心の友達になったのね


ママはね 鮮明に2人のことを覚えてるのよ


想い出をありがとう

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