第5話 遺憾のマァールカァプ

 「さて、君たちを私の部屋に呼んだのは他でもない」

 「家賃の値上げについてだ」

 「「「!?!??!」」」

 ざわ…ざわ…と、周りがうろたえ始める。

 「嘘…」

 「値上げ…だと…」

 確かに、その反応は予想どうりだ。

 「しかしっ!わが国の給与はとても低い!皆、金策を巡りに巡らせやりくりしている事だろう!ので、これより策を提案して欲しい!」

 「策…!?」

 皆の顔に希望が溢れた。

 「と、いっても…値上げさせない案とは…?」と、火星姉妹の妹が言う。

 「それは、まずどうして値上げをするのかを話さなければならないな」

 「理由とは?」テポが言う。

 「大体の理由はお前だ、変態」

 「私!?」私は詰め寄る。

 「あんたが何時も何時も爆発するから修繕費がバカにならない!」

 「えー?でもミサイルだし…」

 「待機中のミサイルが自然発火なんて、ミサイルの恥さらしとしか言えんわ、自爆兵器としては華々しいがな。」

 「ぐっぅ…」テポは悔しそうに俯く。

 「じゃあ、テポをひっとらえればいいじゃん」と、アンモは言う。

 母親が子供をひっとらえるとかいうもんじゃないだろ。

 「…まあ、そうなのだが、もう一つ理由がある。命令よ」

 「圧力?」姉の方が首を傾げる。

 「最近隣国からミサイルがマークされてて…それで、工作員が暗殺とかしてるみたいなの」

 「コンギョーってやつね」

 「物騒だわ、それで国から門番を付けることを義務付けられたの」

 「迷惑ね」ミサがむすっとして言う。

 「そうね、迷惑だわ、だから誰か門番の命令を回避出来そうな案を出して欲しいの」

 「東風がやれば?」

 「私戦闘出来ない」

 「ミサは?」

 「こいつ門番ですったって見た目信用出来ないでしょ」

 「アンモは?」

 「私、戦ったらマンションごと吹き飛ばすわよ」

 「姉妹は?」

 「原稿あるんで」

 「わ…私戦えないです…」

 「んー?誰も出来ないなぁ…」

 と、テポが言うとミサはニタぁと笑い

 「後一人いるじゃない」と、言う。

 「み…ミサ!?」

 私はテポを見る。

 「身長はある程度あって…戦えて…破壊しない…」

 最適…!

 ミサは、テポを縄で縛ると門の前にほかった。

 …なんで縄もってんだよ。

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