大人たちへ向けて
まる
1
「これだから最近の若者は…」
きっとこの言葉を
聞いたことがある。
実際に言われたことがある。
言ったことがある。
いずれかに該当する人は多いはずだ。
私自身、言われたこともあるし、他人が言われているのを聞いたこともある。
なにかにつけて
「これだから最近の若者は…」
「これだからゆとりは…」
そう大人たちは言う。
よくその言葉を耳にするのは職場やバイト先。
若い子がなにか失敗をしたとき
若い子がいきなり辞めたとき
若い子が仕事をバックれたとき
なにか問題を起こしたときに
「これだから最近の若者は…」や
「これだからゆとりは…」などと言った言葉を大人たちは言う。
確かに私もそう思う。
仕事をバックれたとき、いきなり辞めたとき。
なにも断りがないなんて非常識すぎる、
なにを考えてるんだ、
などその子を否定する言葉ばかりを思う。
そんな私でも納得いかないのが
「これだから最近の若者は…」や
「これだからゆとりは…」などと言う大人たちに対してだ。
私も大人たちがいう「若者」や「ゆとり」に当てはまる立場だ。
確かに最近の若者は責任感というものが弱い。
仕事に対して、バイトに対して、責任感がない
そして自分勝手だ。
突然理由もなく休んだり、辞めたり、バックれたり。
それ以外にも、別に自分の仕事が終わらなくても誰かがやってくれるよな。という考えも多い。
それらのことに対して、私もどうかとは思う。
突然理由もなく休んだら、辞めたら、バックれたら、どれだけの人に迷惑がかかるのか。
自分の仕事が終わらなくて他の人がやることになった時、自分以外の人にどれだけ負担がかかるのか。
そういうことを考えられないのか、
自分が良ければそれでいいのか、
そう思ってしまう。
でもどうだろう。
それを
「最近の若者は…」や「ゆとりは…」などと括ってしまうのは、どうだろうか。
「若者」でも「ゆとり」でも
責任感が強い人だっている。
他人のことを考えて行動できる人だっている。
それなのにも関わらず
「最近の若者は…」や「ゆとりは…」などと括ってしまうのは、納得がいかない。
「あなた達はそういうけど、責任感を持って他人のことを考えて行動できる人だっている!」と思ってしまう。
自分でいうのはおかしいかもしれないが
私は責任感を強く持って、他人のことを考えて行動するように心がけている。
それなのに
「最近の若者は…」や「ゆとりは…」などと括られているのを聞いてすごく嫌な気持ちになる
また
「このような若者を育てたのは大人たちだろ!」
とか
「ゆとり教育を始めたのは大人たちだろ!」
そう思う。
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