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 首を切り落とした。

 いつも通り、習慣のように、惰性で。

 そんな事をしても殺せない事はわかっていた。

 それでも今日もその首を叩き切る。

 切り落とした首を見つめて、それを床に叩きつけるように投げ捨てた。

 何故か。

 目に入った薄い色素の唇。

 半開きになったそれを自らのそれで塞ぎ、貪りそうになったからだ。

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