第11話 怒りのシャワー

ふぅー、今日もいい散歩だった。

俺はいつもの場所で伸びをする。


あれ?ねぇちゃんどこいった?

散歩から帰って少ししたら、ねぇちゃんの姿が見当たらない。どうかしたのか?


「シロー!おいでー!」


お!なんだかくれんぼか?

俺の鼻と耳をなめるなよ!


「シロー?どこー?」


うーん…こっちだーーーー!

いたーーー!!見つけたぞ!

なんかくれ。くれ。


……?なんだこの部屋は。真っ白で、いつもとちがうニオイだな…。鼻がムズムズする。


「フッ……きたきた★」

カチャリ。


ん?……あれ。出れない。

おいねぇちゃん、出れないぞ。


「はい、キレイにするよー」

しゃわわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜★


おおおおおととおおおおおお!!!

くそっ!!

ハメやがったなこのやろう!!


なんだよそいつ!口かそこ?

口からめっちゃ水でてる!!

やだ俺濡れたくねぇぞ………。

ねぇちゃん離せ!!動けねぇ……!


「はーいだいじょーぶだいじょーぶ」


あああああああ…………あ?

おー……おぉーー。うん…。

なんだこれ……あったかい……


「はいつぎーー」

しゅわしゅわしゅわ〜〜〜★


えぇ……鼻がムズムズするコレ…

ねぇちゃんこれはちょっと……

えっ口も?うわまっず!コレまっず!


「肩も揉んであげよう」


あぁ〜〜〜…うん!………うん!

そこ!首と肩の……そこ!はいはいはいはいはいはい!

くそっ……やるなねぇちゃん……。

できる女だ。


「はいおっけー!つぎぃ!」

カチャリ。


やっと出れる!

あぁぁ、全身濡れちまった……


「いくぞシロ!」

ブスッガチッ!

ぶぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉ



ぎぃやぁぁぁーーーー!!!!!

やだ!何そいつこわい!!

こっち向けんなーーーーー!!!!

急所!急所を守る!!


「シロ、お腹だしてー」


ぜったいにやだ!!!

そいつにだけは腹ださねぇからな!!


「無理か……じゃあ力づくで★」

ぶぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!


くそぉぉぉぉぉぉぉ!!!

そこのぶおぶおうるさいお前!

俺はお前を認めてねぇからな!!!


覚えとけぇぇぇぇぇぇいやぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!






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