番外編

皆で平成ジェネレーションズ FINAL見に行った

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 このエピソードには『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL

ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』のネタバレを含みます。


 ご注意ください。


 なお、このエピソードを読んでも読まなくても、『モジシャンもじしゃん』本編には一切影響しません。


 ご了承ください


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 12月9日。AM9:00。


 とあるシネマコンプレックスにて。


「ついに来たわね」

「待ちに待ったこの日」

「2017年12月9日……すなわち!!」


「「「平成ジェネレーションズ FINAL公開!!」」」


 イエーイと乃々のの達はハイタッチをする。

 そんな嫁達を欠伸混じりに見る勇助ゆうすけ


「でもさ、乃々のの。ワクワクする気持ちは分かるけどさ。何もこんな早くに集合しなくても良かったんじゃねえか? 社長が劇場を貸し切ってくれたんだから、混雑する心配も無いんだし」


「まあ、それはそうなんだけどね」

「でもWワードCカンパニーの力は相変わらず凄いわね」

「ねー。劇場を貸しきっちゃうなんてね」


「……最初に言っておく。貸切と言っても1ホールだけだ。それに隣りのホールでも、通常どおり仮面ライダーは公開されている」


「我々WワードCカンパニーは人に優しい会社がモットーですから。一般の方はもちろん、仮面ライダー好きの子供達の邪魔をするようなことはいたしません。今回の貸切も、他の映画作品の上映に影響が出ないように調整しました」


 WワードCカンパニーの社長かん一了かずあきとその秘書草垣くさがき天音あまね


「ったくガキじゃあるまいし。たかが映画で浮かれやがって」


「目の下に隈作りながら言っても、説得力無いよお兄ちゃん」


 妹の奈央なおに指摘され、そっぽを向くじん。口では尖ったことを言ってはいるが、彼も公開初日を楽しみにしていたのだ。


佐倉さくら乃々ののォ! 何故死んだはずの佐々木ささき奈央なおがここにいるのか。何故君に倒されたはずの私がこの場にいるのか。何故屍文字石もじいし無しで死人が蘇るのかァ! その答えはただ一つ…。ハァ…。佐倉さくら乃々ののォ! これが、このエピソードが、本編とは全く関係ない番外編だからだぁ―――っははははははっ! はぁーはははは!!」


「……テンション高いですね。十文字じゅうもんじさん」

「てか今はもう佐倉さくらじゃなくて江角えすみです」

「つーか誰よこの人呼んだの。大丈夫? 不安しかないんだけど」


「ははは。私は戦極凌馬ファンだが、檀黎斗神も好きでね。彼の台詞を少々拝借して、この湧き上がる気持ちを表現させてもらったよ」


 高笑いをする十文字じゅうもんじたいら。やはり彼もまた、この人を待ち侘びていたのだ。


 そんな十文字じゅうもんじに、じんが無言で近づく。

 そして彼は十文字じゅうもんじの胸倉を乱暴に掴んだ。


「おいおい佐々木ささきじん君。この手はどういうつもりかな?」


「……てめえは佐倉さくら達によって死んだ。だがそれでてめえの罪が消えたわけじゃない。てめえのせいで奈央なおが死んだこと……俺は決して、てめえを許さない。妙なことをしてみろ、今度は俺がてめえを倒す」


「くくく。安心したまえじん君。さっきも言っただろう? これは番外編だ。ここで私が何をしても世界には何の影響も無い。言い換えれば、ここでは私は何もできない、ということだ。……そして、それは君にも同じこと。ここで私を殺しても、私は死んだことにはならない」


「はいはいそこまでっ。これから楽しい映画を見ようっていうのに、そんな暗い話は無し無しっ!」


 険悪ムードのじん十文字じゅうもんじの間に、当事者の奈央なおが割って入る。


「それより皆、今のうちに飲み物とか買っておこ。何がいい?」


「「「私達コカコーラ、氷無しで!」」」


 不穏な雰囲気を変えようとする奈央なおを意図を察した乃々のの達は陽気に応えた。


「俺も乃々ののと同じので」

「私はホットコーヒーを。社長もコーヒーですよね?」

「ああ」


 他の者達もまた彼女の意図を理解し、それぞれ好みドリンクを所望した。


「オッケー! ほら、お兄ちゃんも一緒に来て。私1人じゃ絶対持ちきれないから」


「私も手伝います。……十文字じゅうもんじさんは何をお飲みになりますか?」


「そうだな。ストレートティーをお願いしようか」


「分かりました。では行きましょう、じんさん奈央なおさん」


 天音あまね佐々木ささき兄妹は売店の方へと向かっていった。






 AM9:30。


 しばらくすると3人は両手に大量の飲食物を抱えて戻ってきた。


「買ってきたよー。コーラ4つにコーヒー2つと紅茶。あ、オレンジジュースは私とお兄ちゃんの分ね」


「ポップコーンやフライドポテトなども買って来ました。皆様、好きなものをお選びください」


 皆に飲み物を配る天音あまね奈央なお

 勇助ゆうすけ乃々のの達にコーラ、かん社長にコーヒーを渡す。


「おや、十文字じゅうもんじさんは?」


「っ!!」


 天音あまねが紅茶を配ろうとするが、渡す相手がいないことに気づく。


 そして十文字じゅうもんじがいなくなったことを知ったじんが警戒態勢に入る。


「安心しろじん十文字じゅうもんじのおっさんなら、ほらっ、あそこのグッズ売り場だ。……あ、戻ってきた」


 袋を大事そうに抱えながら十文字じゅうもんじが皆の所に戻ってきた。


「やあ待たせたね。……おや、どうしたのかなじん君。文字化けもじばけもいないのに、ドライバーどらいばーなんて映画館には似つかわしくないものを構えて。くくく、そんなに私が怖いのかね?」


「……そこまでにしておけたいら佐々木ささきじん、君もドライバーどらいばーをしまいたまえ」


 かんに命令され、じんドライバーどらいばーを懐に収める。

 十文字じゅうもんじもそれ以上じんをからかうのをやめ、天音あまねから飲み物を受け取った。


「ところで十文字じゅうもんじさん。何を買ったんですか?」


「映画のパンフレットだよ。もちろんDVD付きのね」


 十文字じゅうもんじは袋からパンフレットを自慢げに乃々ののに見せつける。


「へぇ。十文字じゅうもんじさんは映画を見る前に、パンフレットを見る派なんですね」


「いや、私は映画を見終わった後に、自宅でゆっくり読む側の人間だよ。内容にネタバレがあると嫌だからね」


「だったら帰る時に買えばいいんじゃ……」


 乃々のののもっともな意見。

 

「少し前……超スーパーヒーロー大戦が上映されていた頃の話だ」


 すると十文字じゅうもんじは何かを語り始めた。


「いつも私は、映画は公開初日に見ることにしていた。だがあの時期は仕事が忙しくて、なかなか見に行く機会が無かった。結局、見に行けたのは公開から1週間後だった」


 その場にいた全員が、この男は何を言おうとしているのだろう、と思いながら彼の話を静かに聞いていた。


「1週間後という点を除けば、私はいつもどおりの行動を取ったさ。いつもどおり中央の席を指定し、いつもどおりポップコーンと飲み物を買い、いつもどおり映画を見た。そして映画が終われば、いつもどおりDVD付きパンフレットを買う……いや、買うはずだった、というべきだな。売店には『売り切れ。入荷の予定はありません』と書かれた札が貼られていたのだ」


 十文字じゅうもんじが悲しそうな表情をする。


「考えが甘かった。『たかが1週間』と私は思っていたが、世間では1週間は『もう1週間』だったのだ」


 人差し指を天に掲げながら、1週間というワードをこれでもかというくらい強調する十文字じゅうもんじ


「でも、それだったら――」


「それだったら通販サイトで買えばいい、そう言いたいのだろう佐倉さくら乃々のの君」


 自分の言おうとした言葉を先読みされて、少し困惑する乃々のの


「当然私は東映オンラインショップにアクセスしたさ! DVD付きパンフレットを買おうとしたさ! ……だがさっきも言ったように『もう』1週間経っていたのだ。オンラインショップでも売り切れだった。サポートセンターにいつ入荷するのか、問い合わせたが、返事は『入荷未定』だった」


 興奮して喉が渇いたのか、十文字じゅうもんじはストレートティーをゴクゴクと飲み干す。

 紅茶を飲んで少し落ち着いたのか、彼は呼吸を整える。


「それ以来私は決めた……どんなに忙しくても、たとえその日に映画を見る時間が無くても! DVD付きパンフレットは公開初日に買う、とね!」


 ビシっとポーズを決めながら、今一度十文字じゅうもんじは他の者にパンフレットを見せつけた。


「あー……おっさんの気持ちはよーく分かった。でもさ、まだ初日の、しかも1回目の上映開始前だぜ? そうそう売り切れることなんて……」


江角えすみ君。さきほど私が売店で店員に、『DVD付きパンフレットください』と言ったら、彼は何と言ったと思う?」


「?」


「答えは、『1冊でよろしいですか?』だ」 


 クイズの答えを聞いた勇助ゆうすけ。しかし、彼は答えを聞いても、いまいちピンと来ない。


 だがそれは勇助ゆうすけだけだった。察しが悪いのは勇助ゆうすけだけだった。


「クロックアップ」

「トライアル、マキシマムドライブ」

「高速化! 高速化! 高速化!」


 次の瞬間、3人の乃々ののは売店へと走り出した。


「草垣くん」

「お任せを」


 かん社長が指示するのとほぼ同時に、秘書天音あまね乃々のの達のあとを追った。


「私も行ってくる! お兄ちゃんの分も買ってくるね!」

「いやいい、自分で買う」


 そう言って、佐々木ささき兄妹も駆け出した。


「え、なに? 皆どうしたんだ?」


 皆の突然の行動に戸惑う勇助ゆうすけ


「やれやれ……仕方ない江角えすみ君、君にも分かるように説明しよう」

 

 そんな勇助ゆうすけを憐れみの視線を見せながら、十文字じゅうもんじは丁寧に説明した。


「いいかね? 店員の『1冊でよろしいですか?』。この言葉から、2冊以上買う客がいる、ここまでは理解できるかね?」


「俺を馬鹿にしてるのか、それくらい分かる」


「よろしい。では次だ。その客は、何故2冊以上、同じパンフレットを買うと思う?」


「そりゃあ……友達の分も買うとか?」


「くく、君は純粋だね。確かにそういう友達想いの客もいるだろう。……だが世の中そんなに優しくない」


「回りくどいな、もったいぶらずに言えよ、おっさん」


「おっさんはやめてくれ。いいだろう。率直に言おうか。2冊以上買う客、その客の真意は……」


「転売、だ」


 十文字じゅうもんじが言う前に、かん社長が答えた。


「最近では、誰でも利用できるフリマアプリというものも普及した。アプリは確かに便利だが、そのおかげで転売する輩も増えた」


一了かずあきの言うとおりだ。しかも今回の映画は、アンクの復活、福士蒼汰久々の変身、前作では出なかった佐野岳の出演、御成と壇黎斗神などなど。ライダーファンが喜ぶ要素が満載だ、皆DVD付きパンプレットを欲しがるだろう。それすなわち……」


 転売ヤーが喜ぶ、そう十文字じゅうもんじが言い終わる前に、勇助ゆうすけもパンフレットを買いに走った。


「それでたいら


「なにかな?」


「お前は買ったのか? 超スーパーヒーロー大戦のパンフレット、転売屋から」


「まさか。そんな愚かな行為、私のプライドが許さない。パンフは東映オンラインショップに入荷されたから、なんとか買えたさ。」


「そうか」


「さて、映画が始まる前に、飲み物を買い直すかな」


 そう言って、十文字じゅうもんじは売店へと優雅に向かった。






 上映開始10分前。


 係員のアナウンスにより、客達は劇場への入場を許可される。


 乃々達も劇場に入る。


 9人は薄暗い通路を歩き、ホールに入る。


 ホールには彼ら以外誰もいない。貸切なのだから当然だが、少し不気味な雰囲気を醸し出している。


 かん社長が、好きな席を選ぶといい、と言ったが……全員で話し合った結果、中央の席に9人並んで座ることになった。


 途中、誰がド真ん中に座るかで揉めたり。3人の乃々のの達が、誰が勇助ゆうすけの隣りに座るかでジャンケン戦争になったりしたが、割愛する。


 近日公開映画の予告や映画泥棒の踊りも終わる。


「ちなみに、上映中私達は何かしらのコメントやツッコミを言うけど……それはこれが小説だから可能なのであって、本来上映中の私語は厳禁だからね。グッドマナー、グッドシアターだよっ」


「突然どうしたんですか奈央なおさん?」


「いやぁ、こういうメタ発言は死人の私が言うのがベストかなーって」


「ブラックジョーク過ぎますよ……」


 東映映画おなじみの、波のシーンが終わり、いよいよ本編が始まる。


 


 ――ビルドのエグゼイド成分採取――


乃々のの「あ、これってトゥルーエンディングのラストだ」


勇助ゆうすけ「ビルドが通り魔と呼ばれてしまう要素の1つだな」



 ――ビルド&クローズVSネビュラバグスター――


かん「……なるほど、バグスターを倒すにはゲームの力が必要、というわけか」


奈央なお「あっ! ビルドがゲームとドクターで変身するよ」


乃々のの「……って、まんまエグゼイドだ!」


天音あまね「違うのはベルトだけですね」



 ――万丈、平行世界へ――


勇助ゆうすけ「ビルドはエグゼイドとは別の世界扱いか」


乃々のの「まあ仕方ないよ。スカイウォールがあるからね」



 ――変身できない永夢――


奈央なお「え!? エグゼイドになれないの!? しかもパラド失踪!?」


乃々のの「ビルド何やってんのよ……」



 ――変身能力を奪われたエグゼイド勢を助けるゴースト――


十文字じゅうもんじ「ほぉ、ゴーストの力では倒せないバグスターをニュートンの斥力で追い返したか」


じん「……てか前作のエグゼイドアイコン使えば、倒せるんじゃねーか?」


奈央なお「それは言わないお約束だよお兄ちゃん」



 ――『あ、お前は赤と青のライダー!!』『……いやお前もだろ』――


乃々のの×3「「「パラド、ナイスツッコミ!」」」



 ――ビルドの通り魔行為には意味があった――


勇助ゆうすけ「なるほど! ゲーマドライバーが使えなくなる前に、エグゼイドの力をボトルにしたのか! やるなビルド!!」



 ――御成と壇黎斗神――


十文字じゅうもんじ「くくく、さすが壇黎斗神。ビルドにやられながらも戦闘データを集め、しかもガシャットにしていたとは」


じん「てか黎斗に対する御成の接し方……それでいいのか神」



 ――フェニックスロボフォーム――


乃々のの「ごめん、今『フェニックスロボ』の前、なんて言ってた? よく聞き取れなかったんだけど」


天音あまね「『不死身の兵器』ですよ乃々ののさん」


 

 ――ビルドガシャットと介して変身するブレイブ・スナイプ・レーザー――


乃々のの「? スロットが片方塞がってるから、レーザーとスナイプは仕方ないとして、ブレイブは何故タドルレガシーじゃなくてタドルクエストにしたんだろ?」


勇助ゆうすけ「さあな。ビルドガシャットは副作用があるとか言ってたから、レベルの高いガシャットを使うと、その副作用が大きくなるんじゃね?」



 ――火野映司登場――


じん「財団Xが絡んでるのか」


天音あまね「平成が終わる前に壊滅できるのでしょうか……」



 ――アンク復活、オーズ変身――


乃々のの「アンクぅ!!」


勇助ゆうすけ「やべえ、泣けてきた」


奈央なお「お兄ちゃんハンカチいる?」


じん「いらねえ心配すんな」


勇助ゆうすけ「そして、タトバコンボ」


乃々のの「劇場では大活躍のトラメダルさん」



 ――フォーゼ登場――


乃々のの「あれ? フォーゼドライバーってアルティメイタムで壊れたんじゃなかったけ?」


十文字じゅうもんじ佐倉さくら君。冒頭でJKが言っていただろ、弦太郎は宇宙へ飛ぶユウキを見送りにロシア、だと。つまりこの作品はアルティメイタムの前の時系列だよ」



 ――ガイム登場――


奈央なお「生身でエニグマ蹴り飛ばした!」


天音あまね「さすが宇宙の神様ですね」



 ――エニグマ起動――


勇助ゆうすけ「おいおいやべえぞ! 2つの平行世界が繋がっちまったぞ」


奈央なお「そのおかげで永夢チームと戦兎チームが合流できたけど……」


かん「……桐生戦兎の真意が謎だな」



 ――全ライダー集結、全員で決め台詞――


乃々のの「えっと度々、ごめん。今、ライダー達何って言った?」


天音あまね「すみません乃々ののさん。今回は私も聞き取れませんでした」


勇助ゆうすけ「字幕が欲しいところだな」


奈央なお「全員我が強すぎだね、面白いけど」



 ――それぞれの戦闘シーン――


じん「グレイトフル魂……さすがに英雄全員は無理だったか」


奈央なお「ガタキリバ来たぁ!! しかもアンクボイスのタジャドル!!」


じん奈央なお座ってろ」


十文字じゅうもんじ「ふむ、ジンバーレモンを使わないのか……」


勇助ゆうすけ「フォーゼはコズミックステイツだけ、か」


じん「前作はいろんなフォームがあったが、今作は少ねーな」


天音あまね「その分、今回はそれぞれのライダーにちゃんとした出番があるようですね」



 ――ハイパームテキ&スパークリング――


勇助ゆうすけ「おお! ビルドの新しい姿、ザ・強化フォームってかんじでいいな!!」


かん「……なるほど、敵が不老不死になる前にエニグマを起動させたのか。やるな桐生戦兎」


奈央なお「で、最後はやっぱり……」


乃々のの×3「「「ダブルライダーキック!」」」



 ――別れの時間――


勇助ゆうすけ「皆それぞれの決め台詞で締めるっと」


乃々のの「いいなー。ねえ勇助ゆうすけじんさん、私達モジシャンもじしゃんも何かオリジナルの決め台詞考えません?」


勇助ゆうすけ「お、いいなそれ!」


じん「……そのうちな」



 ――エンディングメドレー――


乃々のの「あー楽しかった」

乃々のの「もう1度見たいね」

乃々のの「改めてありがとうございますかん社長。貸切にしてくださって」


かん「気にしなくていい」


じん「どうだった奈央なお?」


奈央なお「凄っく良かった!」


天音あまね「万丈龍我の成長も良かったですね」


十文字じゅうもんじ「私としてはもう少しゲンムに活躍してほしかったが……まあ、良作と言えるだろう」


乃々のの「素直に、よかったって言えばいいのに」


 ――新ライダー登場――


乃々のの「何あのライダー!?」


勇助ゆうすけ「フェニックスとロボットを奪ったぞ」


じん「盗まれたの気付けよビルド……」


天音あまね「どうやら北都のライダーのようですね」


奈央なお「やばい! 私のライダー熱が昇天しそう!」



 ――アマゾンズ映画発表――


全員「「「「「「「「「(帰ってアマゾンズ見直さないと)」」」」」」」」」



 そして、上映は終了した。


 十文字じゅうもんじ奈央なおは自分達がいるべき場所へと帰っていった。


 上映前に十文字じゅうもんじが言ったように、これは番外編。

 

 物語がまた始まれば……彼らは、ここであった出来事は忘れてしまうだろう。


 だがしかし、楽しかったという気持ちは消えない。


 いつまでも彼らの内に……。

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