第4話 プ ロ ポ ー ズ 。




出たのは君のお母さん。



どうして?




聞くより先に、聞きたくもない言葉が耳に入った。




「あの子ね、貴方との待ち合わせ場所に向かってた途中、交差点で飛び出した子供を庇って……死んじゃったのよっ…。即死だったみたぃ…。」




涙が…止まらなかった。




彼女が死んだといつ事実に、ただただ悲しかった。





急いで病院に向かって走る。



握りしめた手の中には、君へのネックレス。




早く、君に届けなきゃ。





『人はね、死んでも少しの間だけ、声が聞こえるんだよ。』



おばあちゃんが昔言ってた。




もし本当なら、まだ…間に合うかな?



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