長谷川亮太は百合が見たいだけなんです

@kanakoshirai2017

第1話 長谷川亮太は百合が見たいだけなんです



「貴方 は 亡くなりになしました。転生しますか?」

「いいです」


神様転生というものがある。


早い話が、「何らかの事情により命を落とした者に神様が何かしらの特典プレゼントしつつ、二次元の世界に転生させる」というもの。


二次創作において一定の層に人気のある設定だと知ってはいたものの、まさか自分がその立場に立たされる日が来るとは思ってもなかったわけで。


「良い、ですか。では特典の方は」

長谷川亮太「えっ。……いやいや、違うよ!?

いいって言うのはそういう「良い」じゃなくて結構ですって意味! 遠慮! No Thank you!」

「でももうそっちの方向で決まったので」

長谷川亮太「冒頭30字にも満たないやり取りやで!?」

「えー、ではですね。某鎖とガワだけ真似た乖離剣的なあれで決まりましたので」

長谷川亮太「雑すぎィ!? てかどっかの熊も言ってたけどホントに神様って人間の都合考えないンゴね そりゃギリシャ神話も「だいたいゼウスのせい」とか言われるわけやわ!」


「おうあの全自動種付下半身ストライクフリーダムと一緒にすんなや」

長谷川亮太「アッハイ」


ていうかこの方どんな神かは知らんけど割と俗世に染まってるな……


「ちなみに貴方――歌はお好きですか?」

亮太「は、歌? ……まぁ割とアニソンとか特撮系はよく聴くンゴ」

「じゃ歌と白百合入り淫れる絶唱世界にご案内します」

量や「百合見れるんですかやったあああああンゴ!」



◇◆◇




自分で言うのはあれだが、俺は俗に言う「百合男子」という奴だ。古今東西、ありとあらゆる女の子同士がキャッキャウフフとイチャイチャらーぶらーぶしてるのを見るのが好きなのだ。

無論、ノンケな男女の純愛も大好きだがそれとこれとはまた別問題、男女には男女の、百合には百合の魅力というものがあるのだ。


さて、ではそんな俺が転生先に(強制的に)選ばれた二次元世界。

歌と白百合入り乱れる世界とくれば心当たりは一つしかない。


『戦姫絶唱シンフォギア』


笑い有り涙有り、熱血有りのシリアス有りと、男子が好きなジャンルを盛大に放り込んでレッツ・ラ・まぜまぜしたシリアスな笑いを誘う人気作品。


2017年7月現在、第四期「AXZ」放送中!


さて、女の子達のバトルアニメ、と前置きしたからには、主要な登場人物は殆どが10代の少女達だ。戦「姫」って付いてるしネ!


当然、俺好みの百合ん百合んな展開も、匂わせる程度ではあるがそれなりにある。放送期間中は、深夜にテレビにかじりついてニヤニヤしながら見ておりました。


キモいって? 知ってる。


まぁそんな世界に転生したからには当然そんな光景を楽しみたいわけで・・・・

って気づいたら女の子たちのバトルする世界に転生したンゴ!!!!

これで白井可菜子や清水陽平子とキャッキャッうふふできるんゴ!!!!




そんなわけでおれは死後、戦乱の姫たちのいる世界に転生した。










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