ミステリー トライアル

θ(てーた)

【第0章】それぞれのプロローグ

【第0話:01】葉隠 真

あぁ、もう何時間経っただろう…。


あの話を聞いてから…。


ここに閉じ込められていることを知ってから…。


それも政府の人達に…。








【数時間前】


目が覚めたとき、そこは知らない部屋の中だった。


何でこんなところにいるのか困惑しながらも部屋を見渡してみた。


(机に何か封筒があるぞ…。見てみるか…。)


封筒の中には、1通の手紙と手書きの地図らしきものが入っていた。


[これを見た者は、直ちにこの場所へ集まるように。]


「一体何なんだ、これは…。」


地図には今いる場所と集合場所が親切に描いてあった。


「仕方がない。他にも人がいるかもしれないし、とりあえず行ってみよう。」


そうして僕は、この部屋を出た。

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