本田苺と三原秀一の茶番劇1

登場人物

・本田苺  永遠の小学生(?)

・三原秀一 ノリがいい苺の同級生


「勇者ミハラよ、ここが魔王の洞窟だ!」

散歩してたら、いきなり本田が話しかけてきた。

今日の茶番はド○クエだな。

まぁ、暇だしつきあってやるか。

「そうか。ここが・・・。」

いつもの公園の前。

「さて、勇者ミハラよ。

洞窟に入る前に、復活アイテムを手に入れなければならない。」

・・・復活アイテム?

「復活アイテムとはなんぞや?」

「聞いて驚け!それは・・・、癒しの水だ!!!

そしてそれを、現在進行形で体力が限界なサポート、苺に渡すのだっ!」

(訳:スポーツドリンクおごって!)

やってらんね。

「ああっ、待って待って!スタスタと立ち去らないでっ!」

本田が素を見せる。

「待たないとコンタクトレンズ割るよっ!!」

「俺はメガネ派だ!」


「さて。

気を取り直して、ここが魔王の洞窟だ!」

まぁ、気を取り直してつきあってやるか。

「さぁ行け、勇者よ!」

「おうっ!」

公園に入る。

すると、本田が俺の真正面に!

「モンスターが現れた!」

「見なかったことにする」

はい横通りますねー。

「待て待て待ていっ!!」

本田が、両手を広げて立ちはだかる。

「モンスターにまわりこまれた!?」

「ふっふっふ、勇者よ!

このわたくしに勝てるかな?」

「無理じゃね?武器ないし。」

というわけで、本田に軽くチョップ!

「グハッ!!」

本田はそのまま崩れた。

「魔王を倒した!」

「魔王だったの!?モンスターじゃないのっ!?」

「魔王の洞窟って言ったじゃないですかセンパーイ!

ってことで、剣と盾を手に入れた!

あと、経験値とゴールドも!」

・・・なんか、急に雑になったな。

「勇者ミハラはモンスターを倒し続けてこの後行った村で会った美しい娘と結ばれ子宝にも恵まれ幸せに暮らしましたとさ♪」

コイツ、はしょりナレーションで終わらしやがった!

ってか句読点入れろよ!


「楽しかったよ!

じゃあねー(ノ*゜▽゜*)」


さっそうと去っていった彼女の後には、一枚のメモがあるのみだった。

何だったんだ?


『今度は癒しの水忘れないでね!

本田苺』


あのヤローーーーーーーーーっ!!!


(終わり)

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