第3話 江戸時代・現代カトリックから見た殉教その他

「信仰への道~求道者とともに歩む」

…横浜教区典礼委員会編 女子パウロ会発行

求道者養成の手引きとなる『成人のキリスト教入信式』儀礼書の解説。具体的に言うとこの典礼行為にはこういう意味があるんだよ、という解説。


「江戸のキリシタン屋敷」

…谷真介 パウロ文庫

ジュニア向けに書かれた江戸のキリシタンが押し込められた牢屋敷、転び伴天連が暮らした屋敷およびその生活などのわかりやすい解説書。内容は激重い。


「日本二十六聖人殉教記」

…ルイス・フロイス(結城了吾訳) 聖母文庫

ルイス・フロイスがマカオのイエズス会までせっせと送った書簡+当時日本にいた宣教師たちの手紙、修道士たちの記録も。基本にして貴重。ただしイエズス会視点。


「キリシタン史考」

…フーベルト・チースリク 聖母文庫

著者は旧東ドイツ出身の司祭。専門はキリシタン研究。教会の中から見た視点で当時の布教政策、経済問題、切支丹大名の考えとその後など纏めてある。キリシタン史についての研究誌中で、信徒からの質問に答えるべく司祭向きに書かれたものに加筆された。良書。


「キリシタンの心」

同上

こちらもおなじ著者・発行元。日本人の「こころ」に焦点を当て、当時ヨーロッパで信仰されたキリスト教と日本に広く布教された耶蘇教について論じている。


「よくわかるカトリック」

…小高毅 教文館発行

第二バチカン公会議後の教会の意義や現代の信仰の在り方、育み方についての入門書。著者はフランシスコ会の司祭でアントニオ神学院元院長。聖公会の神学院でも教えていた。専門は教父学。すごくいい方。


「十六~十七世紀 日本におけるフランシスコ会士たち」

…T.オイテンブルク(石井健吾訳) 1980年

という本も欲しい。石井氏は瀬田のフランシスコ会のアントニオ神学院の図書館長を長く務め、フランシスコ会の歴史研究をなさっていた。現在は六本木のフランシスコ会修道院にいらっしゃる。今は図書館は禁部外者。私は神父の紹介状を持って、時間を区切って閲覧させてもらえたラッキーな一般信徒だった。お元気かなあ。

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