第105話ダンジョンマスター

海鮮BBQ祭りが幕を閉じ。


元は取るを合言葉に、新事業を始める事にした。


増えたゴブ達の為に新しい村の建設である。


DPの赤字など気にもせずに、魚美味しかったゴブ、また食べたいゴブと呑気に笑うゴブ達の為にも、DP貯金の為にも

次の村は漁村にしようと思う。


海は無いので湖の近くに作ろうと思っている

丁度だいぶ前に掘ったトンネルの先には漁村を作るのにぴったりな立地の場所もあったしな。

しかし、トンネルの幅は狭かったり広かったりと少し歪で(オークラ、オークキさんとの手作業と、DPでの楽チン作業の為。)

統一させるためにも、もう一度手を入れないといけないだろう。


しかーし大変な事はしたくはない!!

そこで新しい召喚いってみよう!!


クイーンアント召喚!!


ゴブ達の前で召喚したために、一部のゴブ達が群がった…。


ご飯ゴブ!ご飯ゴブ!


しまった!あいつら昆虫が主食だった…。


怯えるクイーンアント、可哀想にトラウマもんだよ。

ほら見てみろお尻から涙が出ているじゃないか!ヨシヨシ泣くな怖くないからな!

なんだこれ涙でもなければ大でも小でもない


今まで控えていた節度のあったゴブ達もクイーンアントのお尻に群がった。行列が出来たこれは酷い。


ゴブ太どうなってんだ?

列に並ぶゴブ太を引きずり出す。


何?甘い匂いに堪らず釣られた?

直ぐ様列に戻るゴブ太、一度出たから横入りは駄目だと年下のゴブ達に言われて素直に最後尾に並ぶゴブ太。文句を言わず従う姿が少し寂しそうであるが、そういう所も可愛い



それより鑑定!ギ酸?

表面張力か、クイーンアントのお尻に何かあるのか、ギ酸は綺麗に大きなボール状に膨れている


お尻から出る謎の液体に、ゴブ達はなんの抵抗もないのか手を突っ込み口に持っていく。

暫く眺めていると、ゴブ太の順番となり

一度此方に突っ込んだ手を持ってくる。こっちが横に首を降ると、驚きつつも寂しそうに舐めていた。


てかいらん!!

なんだその、えー美味しいのにまさか本当に要らないんですか?みたいな顔は!!


それより!なんの為にクイーンアントを召喚

したと思ってるんだ!!

何?おやつが増えたゴブ?バカ野郎!

さっさと並べ!今から、美味しい魚介を食べるために楽しい重労働がお前たちを待っているんだからな!!


それよりギ酸って食べても大丈夫なものなのか…、元気そうにしているゴブ達を見ながらそんな事を少し考える。

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