第100話ダンジョンマスター

しまったと思う事、失敗は誰にでもあることだ。ヒラキナオリ。



200という尊い犠牲があったり、ドラゴンパパに少し文句もあったが、ドラゴンと戦うと言うことはこういう事なんだと改めて思う。

そして、ゴブ達の犠牲を出さずにドラゴンと仲良くなろう作戦が功を奏している事を改めて、過去の自分に感謝しよう。

良判断ぐっじょぶ。



戦闘の方は終始ドラゴンパパが、相手を殺さず適度な手加減を加えつつも、ドラゴンの実力を示す、綱渡りの様な戦闘を繰り広げていた。


数時間にも及ぶ戦闘で人間達の疲労は溜まり

引き際を探り出している頃の良いタイミングに、ゴブムサシ推薦の冒険者とドラゴンの一騎討ちが始まった。


おお!あの攻撃をかわすのか!!

これは!!いけ!!やれ!!

そこで一気に畳み掛けろ!!


凄い熱戦が繰り広げられた。



冒険者の凄い連撃が、ドラゴンパパを襲い

防御に徹しさせる。鱗に何度も届き一枚の鱗が弾け飛んだ!!


不意に思う。


あ!!あの鱗一枚幾らだと思ってるんだ勿体無い!!



連撃はまだ止まらずその攻撃に、圧倒されたドラゴンは堪らず一瞬の隙に翼を広げ空中へと逃げ出した。


ドラゴンパパは冒険者を睨み付け、けたたましい咆哮を残して空の彼方へと消えていった



いやー中々に見処のあったお芝居を見せてもらった。ドラゴンパパが帰ってきたら何か

ご褒美を用意しておこう。

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