第18話 出張
その後、警察だというおじさんが呼んだパトカーが夜の山の中大量に走ってきた。
普通は事情聴取などあるはずなのに、おじさんが手を回してくれたのか私は無関係な感じになっていた。
逆に言えば、私の頑張りは全ておじさんの手柄になってしまったのか?
いや、けど言い訳のしようの無い銃撃の後なんかもあり逆に厄介ごとを誤魔化して貰えて良かったと思うべきか何とも言いようの無い状況だった。
おじさんからは帰りなさいと言われたものの中々帰える気にもならずに居た。
そして、レイプされそうになっていた少女も無事保護されていた。
これには私も一先ず安心。
若い警官がパトカーで送りましょうか?と言って来たものの、自分の敷地だし近いから歩いて帰りますと言った。
まあ、流石にサバゲ仕様の格好でパトカーで送って貰うのも躊躇したというのもあるし、他の警官からの妙な視線が恥ずかしかったのもある。
そんな中、ぼちぼち歩いて帰る事にした。
家に帰り着いて、母親から何があった!?事件に巻き込まれたのか?と心配されたが、たまたま変質者と鉢合わせたが直ぐにつけていた警官に逮捕されたと伝えたら安心していた。
そんな妙なトラブルに巻き込まれつつも実家で一晩泊まり、翌日には自宅へと帰った。
自宅に帰り、オークションや通販を色々と見る。
今回のような事態にも少しでも対応出来るように何か無いかと思ったりして見ていた。
空間収納を用いて、殺傷力の引く護身用具を入れておくか?スタンガンとか。
他の軍服なんかも購入してみるか・・・。
とまあ、色々と検討したり購入したりして休日は終わった。
翌朝からは通常通りの出勤
しかし、会社に着いた直後の事だった。
「山本係長ちょっといいかな?」
「はい」
といきなり部長に呼び出される。
「ちょっと名古屋まで出張に行ってくれないか?」
「えっ?名古屋ですか?」
「うん、取引先に納めた商品に不具合があってね。ちょっと部品を持って走ってほしい」
「はい、分りました」
当日いきなりの出張。
しかも、役職者なのに。
この会社では良くある事だ。
まあ、ただ単純に移動時間が長いだけである。
むしろ、その間は寝たり、ゆっくり出きるので行きはしんどいが帰りは楽だったりする。
何より、この移動の間に様々な制服を見れるのが私にとっては非常に嬉しい。
ボーナスステージだったりする。
特に夕方の駅はいい・・・様々な格好の制服が行き交う私とっては楽園。
「駅になりたい」と何度思った事か。
そんなわけで、さっさと準備をして駅に向かったのだった。
新幹線の駅についた。
交換用の商品はスーツケースの中に一緒に入れている。
荷物も少ないので軽い。
ここから大体5時間くらいの電車の旅だったりする。
この時間は乗務員さんを眺める時間だったりする。
あの黒を基調とした制服とタイトスカート、そしてちょいと化粧が濃い目だがそれはそれでいい。
車内販売が通るたびにじろじろと隅から隅まで見てしまう主に制服を。
もう半分病気なのは分っているが。
そんな煩悩にまみれた電車の中、目的地の名古屋に到着したのだった。
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